
- 「就職できて安心していたのに、仕事を辞めて帰ってきた」
- 「『次はいつ働くの?』と聞きたいけれど、追い詰めてしまいそうで言えない」
- 「また辞めてしまうのではと思うと、親も不安になる」

お子さんが仕事を辞めたとき、いちばん戸惑うのは親御さんかもしれません。
心配する気持ちと、責めたくない気持ちの間で揺れるのは、とても自然なことだと思います。
就職が決まったときは、ほっとした気持ちになったはずです。
だからこそ、退職の知らせを聞いたときのショックも大きかったのではないでしょうか。
焦って次の求人を探し始めると、前の職場で何がつらかったのかが分からないまま、同じ壁にぶつかってしまうことがあります。
次の仕事を探す前に、できることがあります。
それは、ご本人が困った場面を整理し、必要な支えを一緒に探すことです。
この記事では、佐賀で次の働き方を考えるご家族に向けて、相談につなげるための準備をまとめました。
不安がなくなってから相談する必要はありません。続かなかった場面を整理するところから始めて大丈夫です。
この記事でお伝えすること
- 最初に聞きたいのは、辞めた理由よりつらかった場面
- 親が感じる心配と、本人の困りごとを分ける
- 次の働き方を、支援のある環境も含めて考える
- 相談の第一歩は、親御さんからでも
最初に聞きたいのは、辞めた理由よりつらかった場面


「なぜ続かなかったの?」という聞き方は、本人には説明を求められているように感じられることがあります。
聞きたいのは理由よりも、「どんな場面がつらかったか」です。
理由を聞かれると、本人は「ちゃんと説明しなければ」と身構えてしまいがちです。
うまく言葉にできないと、自分を責める気持ちが強くなってしまうこともあります。
答えやすい聞き方に変えてみる
話せるタイミングで、答えやすい範囲から聞いてみてください。
たとえば、こんな聞き方です。
- 「一日の中で、一番しんどかったのはいつ?」
- 「作業と人間関係だったら、どっちが大変だった?」
- 「これなら続けられそう、と思えたことはあった?」
「どっちが」と選べる形にしたり、よかったことも一緒に聞いたりすると、本人も話しやすくなります。
つらかった場面が、次の条件になる
話を聞いていくと、こんな場面が出てくるかもしれません。
- 人前で注意された
- 同時にいくつもの指示を出された
- 休憩したいと言い出しにくかった
- 通勤だけで疲れてしまった
こうした場面が分かると、次の環境で「どんな配慮があれば続けやすいか」が見えてきます。
つらかった経験は、失敗の記録ではなく、次に合う場所を探すための大切な手がかりです。
話したくない日があっても大丈夫
すぐには話したくないときもあります。
話すことをその日の課題にせず、本人が「今日は話す・話さない」を選べる余地を残してください。
食事のときや車での移動中など、向かい合わない場面のほうが話しやすい方もいます。

退職の回数だけで判断せず、続けにくかった条件を具体的に見ていくことが、次の一歩につながります。
親が感じる心配と、本人の困りごとを分ける


親御さんの心配と、ご本人が感じている負担は、同じようでいて少し違うことがあります。
まずは、この二つを分けて考えてみましょう。
収入のこと、生活リズムのこと、将来の暮らしのこと。
親御さんの心配には、いくつもの問題が重なっています。
一方で、ご本人は「また失敗するのが怖い」「朝に体調が整わない」など、目の前の負担を感じているかもしれません。
どちらも大切なことです。
ただ、一度の会話ですべてを解決しようとすると、話がどんどん大きくなってしまいます。
紙を二つに分けて書き出す
紙を二つに分けて、親御さんが心配していることと、本人が話したことを別々にメモしてみてください。
親御さんが心配していること(例)
- このまま家にいる時間が長くなるのではないか
- 生活のリズムが崩れてしまうのではないか
- 親がいなくなったあと、暮らしていけるのか
本人が話したこと(例)
- 職場に行くと緊張して、帰ると何もできなかった
- 指示が早くて、ついていけなかった
- まだ聞けていない
本人の言葉が分からない部分は、推測で埋めずに「まだ聞けていない」と書いておけば十分です。
このメモを相談先にそのまま伝えることで、本人の気持ちを確かめながら話を進めやすくなります。
「働かないのはやる気がないから」と決めつけてしまうと、本当に必要な支援が見えにくくなります。
休む時間も、次への準備になる
退職したばかりの時期は、心も体も疲れていることがあります。
しばらく休む時間が必要な場合もあり、それは決して後ろ向きなことではありません。
体調が気になるときは、通院先などとも相談しながら、動き出す時期を考えていきましょう。

親御さんの心配と、本人の困りごとを分けて整理しておくと、相談の場でも話がぐっと具体的になります。
全部そろっていなくても大丈夫です。分かっていることだけで、まずは十分です。
次の働き方を、支援のある環境も含めて考える


すぐに再就職を目指すことが合う方もいれば、支援を受けながら作業を経験することが合う方もいます。
次の働き方は、一つに決めなくて大丈夫です。
働き方の選択肢を知っておく
「働く」には、いくつかの形があります。
名前が似ていて分かりにくいので、大まかな違いを整理しておきます。
- 一般就労:企業などに雇用されて働く
- 就労移行支援:一般就労を目指して、働くための訓練や就職活動の支援を受ける
- 就労継続支援A型:事業所と雇用契約を結び、支援を受けながら働く
- 就労継続支援B型:雇用契約を結ばず、自分のペースに合わせて作業に取り組む
どれが上、どれが下ということではありません。
今の体調やペースに合うものを選び、状況に合わせて見直していくこともできます。
就労継続支援B型は、一般企業で雇用契約に基づいて働くことが難しい方に、作業や生産活動の機会を提供する障害福祉サービスです。
福祉サービスのため、仕事を辞めた方すべてが対象になるわけではありませ
![[佐賀]就労継続支援B型事業所 送迎ありアークワークス[ARC WORKS]](http://arc-works.jp/wp-content/uploads/2026/03/logo.png)

